仏壇のある家

仏壇のある家

今でこそ仏壇のある家は少なくなったかもしれませんが、私の家には小さい時から仏壇がありました。仏壇の中には誰かの白黒の赤ちゃんの姿が飾られていました。それが誰か知ったのは5歳くらいだったかのような気がします。

 

今まで数えきれない位の引越しを重ねた来た我が家でしたが、この仏壇はいつも一緒について来ました。母は毎朝、ご飯が炊けると新鮮なお水と一緒に、妹の写真の前に置いて何やらブツブツと言っていました。

 

妹は医者の誤診から肺炎を伝染病と間違われて隔離され、1歳の誕生日の1ヶ月前に亡くなったそうです。私の妹に対する記憶はいつも、自分のもらった食べ物をそそくさと食べ終わった後に、妹のを横取りして食べてしまう意地汚い思い出しか残っていなくて、それが何だか早死にしてしまった妹に対して、ひどく罪悪感を幼いころから持ち続けていました。

 

それがいつしか仏壇の前で手を合わせるようになり、不思議と消えて行くのを実感することができましたし、今では妹の守護霊が私を守ってくれている様な気さえしてなりません。我が家に仏壇があり、本当に私は救われました。